夜、しーんと静まり返った部屋で思ったこと。
これって、
自然界ではあまりない感覚なのかもな、と。

 

 

 

自然界って風の音やら鳴き声やらでなんやかんやと聞こえたりする。
それに、一定の音というのはあまりなくて、揺らぎや波がある。

自然界の静けさって、
豊かで穏やかな流れがある。
それと比較してみると、

建物の中でできる「無音の」空間って、
人間世界の特徴的なものだなー、と。

 

しーんと静まり返った部屋の、あの感じ。
ああいう建物の中での無音って、外側から「遮断された」静けさだなぁと感じます。

 

 

自然界でも、
しんしんと降る大雪の日とかってすごい静かだけど(←札幌っ子)
同じ「静けさ」でも感覚が違うというか。

雪の日の静けさは
「閉ざされている静けさ」じゃなくて
「包まれている静けさ」だなって感じます。
自然界の中の「静けさ」って
外に広がっていくような、「広さを感じる静けさ」というか。
それに対して、「しーんとした部屋」って、
空間が自分に向かって迫ってくるような緊張感がある。

ゆるみと緊張感とみたいな違い。

 

 

 

そして、ふと思うんです。
「音がない」の
閉ざされた感覚、緊張感に慣れてしまっているから、

「無音」や「静けさ」そのものまで
恐れるようになってしまうんだろうな、と。

 

 
こころの静けさも
自然界の静けさと同じで

豊かで穏やかな流れがある静けさなんだけど、
そこを居心地悪く感じる人って多いから。

 

 

 

「閉ざされた静けさ」のトラウマみたいなもの、なのかもねぇ。